GALLERY CANDYBAR KYOTO

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Jasper JOHNS

ジャスパー・ジョーンズ

1930年、アメリカ生まれ。アメリカを代表するの画家の一人。抽象表現主義、ネオ・ダダ、ポップアート運動における代表的な美術家です。代表作はアメリカの星条旗を作品化した「旗」シリーズ。 「旗」シリーズをはじめ「標的」、「数字」などをモチーフにした絵画は、ニューヨーク美術界に衝撃を与え、後のポップ・アートへの道を開くこととなりました夢で旗を描いていたから、目覚めてすぐ最初の旗を描いたといいます。その画面は色彩が複雑に重ねられ、新聞紙などがコラージュされ、蜜蝋で固められ、力強く美しいことが特徴です。

1947年から1948年にかけてサウスカロライナ大学で学び、1949年ニューヨークへ移りパーソンズ美術大学へ入学。1952年から1953年、朝鮮戦争の期間には兵役で日本の仙台へ駐留しました。1954年に兵役を終えてニューヨークへ戻るとはロバート・ラウシェンバーグに出会い親交を深めます。1958年に美術商のレオ・カステリがラウシェンバーグのアトリエを訪れた際に、ジョーンズの才能を見出し、カステリがジョーンズの初個展を企画しました。初個展ではニューヨーク近代美術館の館長であるアルフレド・バルが訪れ、ジョーンズの作品を購入しました。1963年にジョーンズは、ケージら複数の現代美術家たとともにニューヨークに現代パフォーマンス芸術財団(現在の現代美術財団)を創設します。
70年代は「敷石」や「網目」文様を中心とした緊張度の高い抽象様式が続き、80年代に入ると、人のシルエットなど新しいモチーフが登場し、自伝的要素の強い「四季」シリーズを発表します。その絵画論の基調となるのは「見ること、思考すること、目と思考の関連だ」と本人は言います。

ラウシェンバーグの作品がしばしば二次元の枠をはみ出ているのに対し、ジョーンズは標的や地図のようなもともと二次元的な事物を平面に描くことにこだわりました。三次元の事物を二次元の平面に再現する「イリュージョン」としての絵画はここでは否定され、絵画自体が「もの」であることが強調され、平面的な「オブジェ」と化しているのです。手法として古代の絵画技法である「エンコスティック」というユニークな技法が用いられその作品に独特のメチエを与えています。

また、ジョーンズはビールの缶をブロンズで本物そっくりに鋳造し彩色した「彫刻」等も手掛けています。

 

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