
アートのある暮らし vol.1
アートは暮らしを豊かに彩る一つ。 たった一枚の絵が、生活を彩り、毎日を豊かな気持ちにさせてくれる。好きな作品を家に飾り「アートのある暮らし」をはじめませんか。 実際に作品を購入し、アートをどう取り入れたら良いのか難しいと諦めている方も多いと思います。作品の飾り方は沢山あり、どう飾ろうかと悩まれている方も。 そこで、実際に作品を飾られているご自宅をご紹介していく連載を始めます。アートと暮らすことでの豊かさや楽しさが伝わり、新たな暮らしをはじめるきっかけやヒントになれば幸いです。 今回は、京都在住の昨年新築されたご夫婦のご自宅をご紹介します。旦那様がインテリアデザイナー、奥様がアートディレクターでご夫婦共にデザインに関わるお仕事をされています。そんなお二人のこだわりが詰まった素敵なご自宅にお邪魔しました。3階建の一軒家で元々は工場だった建物をリノベーションされました。取材に伺った際、1階の玄関を入りまず目に飛び込んできたのが、フロア丸ごとのリビングスペース。奥には庭があり、外光が差し込むお部屋は全体が明るい印象です。フロアの端から端までソファーが配置されていますが、その上には李禹煥作品を。 ご夫婦のこだわりが詰まったベッドルーム。ベッドボード全体が無垢の木で装飾され室内全体がとても温かいイメージ。窓も大きくこちらも外光がふんだんに取り入れられています。ここではベッドボードの台を利用し、アレックス・カッツの作品を。 ご友人を呼ぶことも多いご自宅は、ダイニングスペースも素敵。伺った日は、OTOTO JETさんのケータリングでおもてなし。テーブルはモルタルの天板でこだわりの器や料理がよく映えます。ダイニングスペースには、集う場として温かいイメージそのままの草間彌生の作品を。 3階建のご自宅は階段の踊り場スペースを活用し、アートを飾られています。旦那様の好きなアーティストKAWSの作品と、バスキアのマルチプル作品。 入ってすぐの玄関スペース。花瓶台の上に、さりげなく飾られているのは新進気鋭の佐貫絢郁の作品が。リビングフロアと一体になっているスペースで、李禹煥作品と組み合わせ飾られています。今回取材させていただいたご夫婦は、様々なカルチャーを取り入れ、ご自身のこだわりを生活の中に取り入れ素敵な生活をおくられていました。好きなものや、感銘を受けたものを日常の中に取り入れた生活はとても心地よく感じました。 写真:Mitsuru Wakabayashi